第105回全国高校野球選手権記念栃木大会最終日は25日、県営球場で決勝が行われ、文星芸大付が黒崎翔太(くろさきしょうた)の左越え本塁打で作新学院に6-5とサヨナラ勝ちし、16年ぶり11度目の甲子園出場を決めた。
両校が夏決勝で対戦するのは4年ぶり。決勝戦には約4700人が詰め掛け、独特の雰囲気の中で午前10時1分に試合開始。序盤から劣勢だった作新学院が最終回に4点差を追い付く粘りを見せたが、文星芸大付はその裏の攻撃で黒崎が劇的本塁打を放ち、2時間34分の熱戦に決着をつけた。
先に主導権を握ったのは文星芸大付だった。初回に2死三塁から4番小林優太(こばやしゆうた)の中前適時打で先制すると、二回は大塚和央(おおつかやまと)の右前適時打、三回には山田匠(やまだたくみ)、江田修(えだしゅう)の連続適時打でリードを広げた。
作新学院は九回に底力を発揮。代打小森一誠(こもりいっせい)の左前打を足掛かりに澤田秀翔(さわだしゅうと)、斎藤綾介(さいとうりょうすけ)、磯圭太(いそけいた)が適時打を放ち、土壇場で追い付いたが最後に力尽きた。
全国高校野球選手権は8月6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕。組み合わせ抽選会は同3日に行われる。
文星芸大付・高根澤力監督の話
長かった。この子たちが自分たちの力を十分に発揮し、久々の甲子園に行くことができる。そして文星がその場所に帰ってくることもできた。もちろん甲子園でも勝ちにいく。持ち味の結束力で存分に暴れてきたい。