30年ぶりの8強入りを決め、応援席へ駆け出す烏山ナイン=県営

 第105回全国高校野球選手権記念栃木大会第9日は16日、県営、清原両球場で3回戦の残り4試合が行われ、ベスト8が出そろった。シード文星芸大付と、烏山、矢板中央、国学院栃木のノーシード勢が準々決勝へと駒を進めた。

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 烏山は田村麗斗(たむられいと)の2安打2打点の活躍などで7-6で大田原に競り勝ち、30年ぶりの8強。前回王者の国学院栃木は同点で迎えた九回、半田統己(はんだとうき)の適時内野安打で1点を勝ち越し、4-3でシード小山を退けた。春準優勝の文星芸大付は1点を追う三回に一挙4点を奪って逆転し、7-1で小山西に快勝。小山高専に14-0でコールド勝ちした矢板中央は、6年ぶりに8強入りを果たした。

 大会第10日は21日、県営、清原両球場で準々決勝4試合を行う。

烏山の快進撃 64年ぶり4強見据える

 30年ぶりの8強進出に紫の応援席が歓喜に沸いた。白熱の公立対決を制した烏山。川又勝寿(かわまたかつとし)監督は「選手たちはよく頑張った。大したものです」と賛辞を惜しまなかった。