第95回選抜高校野球大会第4日は21日、2回戦3試合を行い、21世紀枠で初出場した本県の石橋が午前9時開始の第1試合で能代松陽(秋田)との初戦を戦う。チームの新たな歴史を刻む甲子園での戦いを翌日に控えたナインは20日、兵庫県尼崎市のベイコム野球場で練習を行い最終調整した。
今月14日に大阪市内の宿舎に入った石橋の調整は順調だ。15日には第88回大会の21世紀枠出場校・長田(兵庫)と開幕前最後の練習試合を行い5-2で快勝。打線が序盤に奪ったリードを、3投手のリレーで守り切る理想的な展開で勝ち切った。
16日以降も連日練習を重ねる中で心掛けることは変わらない。「正確性を意識しミスを続けないことと、積極性を大事にすること」と浜野晃太郎(はまのこうたろう)二塁手。相手よりも自分たちの野球に焦点を当て、その精度を高めることに徹(てっ)してきた。
20日は開始時刻と同じ午前9時から約2時間、守備練習を中心に汗を流した。挟殺プレーを確認したほか、ノックの際には甲子園特有の浜風も念頭に置きながらフライの捕球も繰り返した。
その後行われたケース打撃では「1死二塁」の場面を想定して野手が打席に。稲葉玄(いなばはるか)右翼手らが鋭い打球を飛ばしたほか、走塁やバントも試しながら得点の形を確認していた。