JA全農杯の部 ヴェルフェ矢板-栃木SC決勝 延長後半2分、決勝ゴールを決め、チームメイトと喜ぶ栃木SC・須藤(中央)=真岡市総合運動公園運動広場

JA全農杯の部優勝の栃木SC

JA全農杯の部準優勝のヴェルフェ矢板

U-11大会の部 union sc-アトレチコ佐野決勝 前半4分、アトレチコ佐野・高田が2点目となるシュートを決める

U-11大会の部優勝のアトレチコ佐野

U-11大会の部準優勝のunion sc

JA全農杯の部 ヴェルフェ矢板-栃木SC決勝 延長後半2分、決勝ゴールを決め、チームメイトと喜ぶ栃木SC・須藤(中央)=真岡市総合運動公園運動広場 JA全農杯の部優勝の栃木SC JA全農杯の部準優勝のヴェルフェ矢板 U-11大会の部 union sc-アトレチコ佐野決勝 前半4分、アトレチコ佐野・高田が2点目となるシュートを決める U-11大会の部優勝のアトレチコ佐野 U-11大会の部準優勝のunion sc

 第40回県U-11サッカー選手権大会(県サッカー協会、下野新聞社主催)最終日は21日、真岡市総合運動公園運動広場でJA全農杯の部とU-11大会の部の決勝までを行った。

 JA全農杯の部は、栃木SCが決勝でヴェルフェ矢板を延長の末に1-0で下し、3大会ぶり7度目の優勝を飾った。栃木SCとヴェルフェ矢板は3月18、19日、佐野市で開かれるJA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関東に出場する。

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 U-11大会の部決勝は、アトレチコ佐野がunion scを3-2で振り切り頂点に立った。

【JA全農杯の部】積極性、最後に結実

 うららかな陽気とは対照的に、ピッチで繰り広げられた激しい戦い。冬の柔らかな日差しは、最後に鮮やかな黄色のユニホームの選手たちを照らした。

 栃木SCとヴェルフェ矢板。各大会で熱戦を繰り広げているライバル同士の決戦は、キックオフ直後から意地と意地が火花を散らした。

 「勝ちたい気持ちを前面に出してアグレッシブに戦った」。佐藤巧(さとうたくみ)主将(新田)の言葉通り、栃木SCの選手たちは高い位置から激しくチェック。気持ちでボールの奪い合いを制し、何度も相手ゴールに襲いかかった。

 ライバルも堅守から多彩な攻撃を仕掛けてくる。シュートがクロスバーをたたき、ヒヤリとしたシーンもあったが、全員で声をかけ合って必死に守り、失点を防いだ。

 延長後半。PK戦も視野に入り出した中、須藤楓真(すとうふうま)(絹義務教育学校)がこぼれ球を拾った。1人かわして右足でシュート。ボールはゴールマウスに吸い込まれた。「コースを狙いつつ、渾身(こんしん)の力を込めた」。チーム一丸となった粘りが、全員の勝利への執念がボールに乗り移った。

 3月、地元開催の関東大会には本県1位として出場する。「緊張した場面でも焦らずにビルドアップできるよう高めていきたい。優勝を狙う」(佐藤主将)。鮮やかな黄色は、強豪ひしめく関東の舞台でさらに輝きを増す。

【U-11大会の部】高田がハットトリック

 ハットトリックの大活躍を見せた高田修司(たかだしゅうじ)(群馬・館林五)を中心に攻め立てたアトレチコ佐野が1点差で、粘るunion scを振り切った。

 アトレチコ佐野は前半、高田の2ゴールで1点をリード。後半に同点とされたが、高田が決勝ゴールとなる3点目をたたき込んだ。

 union scは、試合開始早々に連続ゴールを許したが、2点をかえして同点に追いついた。しかし、最後は突き放され、粘りも届かなかった。

     ◇     ◇

 U-11大会の部で優勝を飾ったアトレチコ佐野。谷陽色(たにひいろ)主将(佐野城北)は「一人一人が球際で負けないことをしっかりと意識していたのが良かった」と勝因を語った。

 決勝では、高田修司(たかだしゅうじ)(群馬・館林五)がハットトリックの大活躍。「この大会で一番多く点を取ることが目標だったので、決勝で3点を決められてよかった。特に2点目はボレー(シュート)をしっかり決められてうれしかった」。

 今大会は、8試合で3失点と守備も安定。谷主将は「もっと練習して技術を高め、次の大会でも勝ちたい」と意気込みを見せた。