生地はふわふわでもっちり。塩気のあるバタークリームとつぶあんが絶妙にマッチする。
「バターどら焼き」(194円)は、菓子舗古里家(こざとや)の人気商品。県外から買い求めに訪れる人もいるという。社長の堀越元樹(ほりこしもとき)さん(70)は「体に優しい丁寧な菓子作りを心がけている」と話す。
どら焼きに使う小麦粉や小豆、卵などの材料は自ら厳選し、全国から仕入れている。
あんは北海道産の小豆を使い、店内で製造する。菓子作りに欠かせない水は、精製したアルカリイオン水を使っている。手間暇を惜しまない製法で、雑味のない味に仕上げている。
江戸時代の1856年に創業した。「昔からあるメニューでも製法や味は少しずつ変えている。時代に合わせて改良を重ねてきた」とこだわりを語る堀越さん。40年以上店に立ち、現在は次男建樹(けんじ)さん(37)と共に菓子作りにいそしむ。
どら焼きだけでも栗やチョコ、抹茶などさまざまな種類をそろえ、もなかやようかんなど定番の和菓子も人気だ。
▼メモ 栃木市室町8の10。月曜定休。(問)0282・22・0492。