なぜ、人は栃木に魅せられるのか 人物編

 本県ゆかりの人物について日本語と英語で紹介する書籍「なぜ、人は栃木に魅せられるのか 人物編」が随想舎から出版された。

 外国人にも本県の魅力をより深く知ってもらおうと、県内の有志5人でつくる「Delphi(デルファイ)の会」が編著。「英語で発信」シリーズとして、栃木の歴史、自然と文化に続いて第3弾になる。

 今回は本県ゆかりの人物約40人にフォーカス。日光開山の祖・勝道(しょうどう)や前方後円墳の名付け親として知られる蒲生君平(がもうくんぺい)といった歴史上の人物のほか、人間国宝の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)や南画家の田崎草雲(たざきそううん)ら芸術家などと七つのテーマに沿って取り上げている。

 マップや資料写真を盛り込んでおり、同じページに日本語と英語が並んで掲載されているので対比して読むことができるのも特徴の一つだ。会員の村松英男(むらまつひでお)さんは「栃木ゆかりの人の中には、日本が国力を付けていく時代に重要な役割を担っていた人も多い。本をきっかけに地元の良さを知ってほしい」と話した。

 A5判240ページ、1980円。書店のほか、ネット書店でも取り扱っている。(問)同社028・616・6605。