酪農を取り巻く厳しい環境について語る酪農とちぎの臼井組合長=11月上旬、宇都宮市平出工業団地

 栃木県内最大約350軒の酪農家を抱える組合「酪農とちぎ」の臼井勉(うすいつとむ)組合長(73)=那須塩原市関谷=は21日までに下野新聞社の取材に対し、飼料高騰による酪農家の経営難を「これまでで最も深刻」との認識を示した。多くが赤字経営となり、国レベルの緊急支援が必要だとする。牛乳の消費が落ち込む冬季を控え、「コップ1杯でも多く飲んでほしい」と消費者へ切実に訴える。

 「50年酪農をやってきて、今回ほどの危機はなかった」。