
下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」は、今年の忘年会についての予定を尋ねるウェブアンケートを実施した。忘年会に「参加しない」と答えた人は5割に上り、「参加する」の3割を上回った。新型コロナウイルスの感染再拡大の兆しもあり、飲食を伴う大人数での会合には依然として慎重になっていることがうかがえる。
ウェブアンケートは15~17日、「あなた発 とちぎ特命取材班」のLINE(ライン)のほか、下野新聞社公式ホームページ「SOON」などで実施。121人から回答が集まった。年代別では40代が最も多く、50代、30代と続いた。

「参加しない」は最多の47%で、「参加する」が30%、「オンラインで参加する」が1%。「まだ決まっていない」との回答も22%あった。70代以上を除く全年代で「参加しない」が「参加する」を上回った。
「参加しない」と答えた人からは「大人数でのマスクなし会話に不安」(40代、会社員男性)、「もし自分が感染したら家族に迷惑がかかる」(30代、会社員女性)など、感染を警戒する意見が大半を占めた。ほかには「会社でも忘年会の話題はない」(50代、会社員男性)、「もともと忘年会が嫌い」(20代、会社員男性)との声もあった。
「参加する」と答えた人からは「コロナ禍以来、久しぶりの忘年会なので」(50代、パート男性)、「少人数ならいいと思う」(40代、会社員男性)、「付き合いのため」(20代、公務員男性)などの意見が寄せられた。集まるメンバーで最も多かったのは「友人」で、次いで多いのが「職場」だった。

参加する際の感染対策としては「飲酒を伴わないランチ忘年会とする」(70代以上、男性)、「寒くても換気を意識する」(50代、公務員男性)のほか、「前倒しで開催予定」(40代、会社員女性)などが挙がった。
「まだ決めていない」と答えた人では「コロナの感染状況を見ている」(40代、会社員男性)など感染状況や社会情勢を踏まえた上で判断したいとする意見が多かったほか、「参加したい思いはあるが、コロナが影を落として、大手を振って参加できない」(50代、会社員女性)と複雑な思いものぞいた。

参加の予定とは別に、忘年会に参加したいかどうかについても尋ねた。「参加したくない」が50%、「参加したい」が32%、「どちらとも言えない」が17%で、予定の有無とほぼ同様の結果になった。
「どちらとも言えない」と答えた人の中には「職場など、恒例にしていただけのものはこの機会に切って、違うコミュニケーションの方法を考えたい」(50代、公務員女性)と、コロナ後の職場での付き合い方を模索する意見もあった。
今回のアンケートは忘年会に関する予定や多様な意見を聞き取ることを目的に行っており、世論調査とは異なる。