火災が増加する冬場を前に、那須町高久丙のロイヤルホテル那須で16日、火災を想定した消防訓練が実施された。地元消防や那須温泉旅館組合の関係者ら約100人が参加し、万が一の際の手順を確認した。
那須地区旅館ホテル等防火安全対策連絡協議会などの主催で、新型コロナウイルス禍による中止を経て3年ぶりの実施。ホテル6階の客室から出火して数人の宿泊客が逃げ遅れたと想定し、初期消火や避難誘導のほか、はしご車を使った救助などの訓練を行った。
訓練を終え、同協議会会長を務める平山幸宏(ひらやまゆきひろ)町長は「火災発生時に宿泊客の命を守るには、実践的・効果的な訓練が必要。今回の訓練を機に、より一層の努力をお願いしたい」と参加者に呼びかけた。