全国障害者スポーツ大会(障スポ)の舞台裏では、ボランティアや選手の家族たちが選手たちを支えた。
バレーボール(聴覚)初日の10月29日、宇都宮市清原体育館。アナウンスが流れると、同時手話通訳のスタッフがモニターに字幕付きで映し出される。選手らは画面をじっと見つめた。
会場ではこの日、ボランティアの情報支援スタッフ39人が手話や要約筆記に携わった。試合の進行状況などが選手らに伝わらなければ、円滑な運営はできない。「穴がなく伝えなければ」。県手話通訳士協会の森裕行(もりひろゆき)会長(40)は、そう肝に銘じていた。情報支援スタッフのリーダーだ。
手話通訳士などの有資格者や手話のベテランだけでなく、障スポに向けて勉強を始めた人もいた。森会長は目標の「手話や聴覚障害者に関心を持つきっかけづくり」に手応えを感じた。
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選手団サポーターとして本県の陸上選手たちを支えた白鴎大教育学部1年田村仁美(たむらひとみ)さん(18)。障スポに向け事前学習に取り組んだが、「障スポが始まるまで障害がある人にどう接していいか分からなかった」と不安は拭えなかった。
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