42年前の栃の葉国体で整備された宇都宮市の県総合運動公園。県民スポーツの拠点は、今回の国体・全国障害者スポーツ大会(障スポ)開催で再整備された。この中で、「日環アリーナ栃木」の屋内水泳場の飛び込み競技施設が幅広く利用されている。
日本選手権は昨年から2年連続開催。日本代表合宿も既に複数回実施された。人気の理由は施設の充実だ。国内でも貴重な、陸上で飛び込みなどの練習ができる施設「ドライランド」や、シンクロ高飛び込み対応の飛び込み台などがある。
「選手の育成、強化のため国体後も活用される施設を」。県水泳連盟の松本行夫(まつもとゆきお)飛込委員長は設計段階から県に求めてきた。そうした競技関係者の声が、レガシー(遺産)を残すことにつながっている。
県は県内スポーツ施設を活用した地域活性化を目指し、来春にスポーツコミッションを設立する方針。県教委スポーツ振興課の担当者は「今後の方針はこれから」としているが、招致合戦に勝つためには強調材料が重要な要素となる。
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一方で各市町が国体で新設した施設はほとんどなく、既存施設の改修や補修で中心。2019年完成の下野市大松山運動公園や昨夏完成の小山市立体育館は市民利用を前提に建設し、国体には設計変更などで対応した。
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