舞台となる鹿沼プレミアGC=18番パー4

3度目の優勝を目指す菊地りお

シニアの部4連覇中の斉藤裕子

舞台となる鹿沼プレミアGC=18番パー4 3度目の優勝を目指す菊地りお シニアの部4連覇中の斉藤裕子

 第13回県女子オープンゴルフ選手権大会(県女子プロゴルフ会、県ゴルフ場協議会主催、下野新聞社など後援)は9日、鹿沼市の鹿沼プレミアGC(パー72)で行われ、一般の部(6367ヤード)78選手(プロ33、アマ45)、シニアの部(5423ヤード)43選手(プロ15、アマ28)がしのぎを削る。優勝賞金は一般の部50万円、シニアの部25万円で、賞金総額400万円。一般の部は過去2度優勝の菊地(きくち)りお(フリー)、アマ時代PGAツアーでも活躍した和久井麻由(わくいまゆ)(同)、昨年覇者小俣柚葉(おまたゆずは)(代々木高)、国体選手で昨年2位の横山珠々奈(よこやますずな)などが有力視されている。シニアの部は5連覇を狙う斉藤裕子(さいとうゆうこ)(フリー)の優位が動かない。

 ■一般の部

 過去2度優勝の菊地を中心とした展開が予想される。菊地は宇都宮文星女高2年だった2017年、プロを抑えて初優勝。その2年後には岩橋里衣(いわはしりえ)(フリー)とのプレーオフを制し、2度目の優勝を果たしている。小柄ながら切れの良いショットには定評があり、3度目の頂点に挑戦する。

 追うのは和久井と昨年3位の吉津谷彩香(きつやさやか)(浅香光代事務所)、同5位の池羽陽向(いけばひなた)(フリー)といった若手だ。

 和久井はジャンボ尾崎ゴルフアカデミーで学び、168センチの恵まれた体を生かした平均飛距離250ヤードを誇るドライバーは圧巻。代々木高2年だった18年の「緑の甲子園」で優勝し、19年の日本女子アマ2位の実績もあるだけに初優勝の可能性は十分。

 池羽は宇都宮文星女高3年だった20年の県知事盃一般女子の部チャンピオン。同部門の大会最小スコアとなる7アンダー65をたたき出すなど、爆発力を秘めている。

 アマも過去に3人がチャンピオンに輝いておりチャンスがある。昨年覇者・小俣、同2位の横山、昨年の県知事盃一般女子の部覇者・鷲崎奈未(わしざきなみ)(那須塩原)、今年の同部門チャンピオン斎藤愛桜(さいとうあいさ)(宇都宮文星女高)などが有力視されている。

 ■シニアの部

 18年の第9回大会から設けられたシニアの部は斉藤が全て優勝し、4連覇を飾っている。今年も斉藤優位は動かない。

 追うのは昨年3位で第4回大会で一般の部を制している田子加奈子(たごかなこ)(DACホールディングス)、昨年4位の堀場美香(ほりばみか)(フリー)あたりか。

 また、鹿沼市出身で1990年の日本女子プロ3位の実績を残す福田由美子(ふくだゆみこ)(フリー)、プロ1期生でLPGA10勝の岡田美智子(おかだみちこ)(日本ブラインドゴルフ振興協会)のプレーも注目される。

 アマでは昨年2位の角田里子(かくたさとこ)(宇都宮)に期待。関東女子ミッドアマ優勝、関東女子シニア3連覇という実績を誇るだけに、どこまで斉藤を脅かすか楽しみだ。