第75回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)県予選(下野新聞社主催)の準々決勝、準決勝が3日、DAIKYOアリーナ佐野(アリーナたぬま)で行われる。男子は今夏の全国高校総体(インターハイ)に出場した作新学院や前回大会で全国8強の足利大付が登場。女子は大会36連覇を狙う国学院栃木やインターハイ代表の宇都宮文星女などがしのぎを削る。12日の決勝を目指す戦いを展望する。
作新と足大付 優位 男子
男子の作新学院は巧みに打ち分けるスパイクなど総合的な技術の高さが持ち味。小林竜也(こばやしたつや)、相良匡人(さがらまさと)の両レフトを中心に高さを補う多彩な攻撃を展開する。
足利大付はインターハイ県予選準決勝で作新学院に敗れたが実力は十分。ライト岩岡日向我(いわおかひゅうが)主将、ミドルブロッカー荒井瑛汰(あらいえいた)が存在感を見せたい。
インターハイ県予選準優勝の宇都宮工は「打倒私立」を掲げ成長。県予選で課題だったサーブレシーブが鍵を握る。同予選準決勝で宇都宮工と接戦を演じた文星芸大付もチャンスをうかがう。
ノーシードの白鴎大足利と宇都宮白楊の戦いぶりにも注目だ。
上位4校 実力伯仲 女子
宇都宮文星女はインターハイ県予選決勝で国学院栃木に勝利。セッター高橋未知(たかはしみちる)、ライト伊澤慧夢(いざわえむ)ら国体本県選抜の主力が宿敵撃破の再現を目指す。
国学院栃木は同じく本県選抜だったマツナガ来沙(らいさ)、斎藤咲桜(さいとうさくら)の両レフトが攻撃の軸。リベロ菊地(きくち)さくらを中心に守りも固め連続優勝記録を伸ばしたい。
インターハイ県予選4強の宇都宮中央女・宇都宮中央、宇都宮商の県立勢も優勝を狙える存在。女子は上位4校の実力が伯仲しており、予断を許さない熱戦が展開されそうだ。
ノーシードから勝ち上がった茂木、矢板は意地を見せたい。