陸上800メートルで優勝した加治佐(左)と伴走者の豊島=30日午前11時30分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

陸上800メートルで優勝した加治佐(左)と伴走者の豊島=30日午前11時30分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

陸上800メートルで優勝した加治佐(左)と伴走者の豊島=30日午前11時30分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ 陸上800メートルで優勝した加治佐(左)と伴走者の豊島=30日午前11時30分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

 伴走者が全盲ランナーの“目”となり、二人三脚で圧巻の走りをみせた。「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)2日目の30日、マラソンで2008年北京パラリンピックに出場した加治佐博昭(かじさひろあき)(48)=矢板市=が、カンセキスタジアムとちぎで行われた陸上男子800メートルに登場。2位に30秒以上の差を付け、金に輝いた。伴走者の豊島聡(とよしまさとし)(42)=那須塩原市=とペアを組んで8年。一心同体の2人は31日の1500メートルで二つ目の金を狙う。

 午前11時23分。「きずな」と呼ばれる伴走ロープを握り、2人は好スタートを切った。目標は2分30秒。400メートルは1分14秒と目標を上回るペース。後半でやや遅れ、豊島が隣で「ラスト80、50、30メートル」と熱く声を出し、加治佐も応えた。