第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)が29日、開幕する。新型コロナウイルスなどの影響で大会は4年ぶり、本県では初の開催となる。11日に閉幕した「とちぎ国体」に続くビッグイベントで、3日間にわたって陸上競技や水泳、車いすバスケットボールなど14競技が県内10市で行われる。県勢300人を含む約3300人の選手が熱戦を繰り広げ、大会を通じて障害者への理解や社会参加促進のメッセージを発信する。
障スポは、1965年から始まった「全国身体障害者スポーツ大会」と、92年からの「全国知的障害者スポーツ大会」が2001年に統合され、国体に合わせて開催されている。
19年の茨城県は台風の影響で中止となり、20年の鹿児島、21年の三重県は新型コロナの感染拡大によって行われなかった。
今回の大会は原則、有観客で実施し、事前申し込みは既に締め切った。サッカーやバレーボールなど一部、当日観覧を受け付ける競技もある(定員あり。先着順)。選手団は、都道府県と政令指定都市の計67。陸上や車いすバスケには昨年行われた東京パラリンピックの出場選手も参加する。
開会式は29日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで開催され、秋篠宮ご夫妻が臨席される予定。五輪の聖火に当たる炬火(きょか)の点火や選手宣誓のほか、歓迎演技などが行われる。
コロナ対策については、とちぎ国体と同様に選手や役員ら選手団に来県前のPCR検査を義務付け、来県後も抗原検査を行う。重症化リスクを抱える選手もおり、会場では消毒などの感染対策を徹底する方針。
27日はJR宇都宮駅など県内主要5駅に案内所が設置され、来県した選手らを出迎えた。