29日開幕の第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)に合わせ、全国から選手ら約4500人が27日、新幹線やバスなどで本県入りした。JR宇都宮駅では県内の大学生らでつくる選手団サポーターや県職員らが出迎え、大きく手を振るなどしてエールを送った。
京都府代表で卓球(知的)に出場する藤澤優奈(ふじさわゆうな)(20)は午後1時過ぎに駅に着き、「歓迎!ようこそとちぎへ!」と書かれた横断幕の前で記念撮影した。出迎えに「うれしい」と笑顔を見せ「いつもは練習の方がうまくいく。今回は本番でも勝ちたい」と意気込んだ。
午後3時半過ぎには東京、千葉、愛知、兵庫の4都県の選手ら総勢約400人を乗せた団体臨時列車が到着した。車いす利用者や白杖(はくじょう)を持った選手らが改札から出てくると、歓待ムードはいっそう高まった。
カンセキスタジアムとちぎで秋田県選手団をサポートする予定の宇都宮文星短大2年浜愛花(はまあいか)さん(24)は、駅構内で手を振って迎えた。「栃木県で大会が開かれて良かったと思ってもらえるよう、スムーズに対応したい」と声を弾ませた。
県は同日、宇都宮、小山、那須塩原、雀宮のJR各駅と東武西川田駅に案内所を設置。選手団や観覧者に会場への交通案内などを行う。