一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)は26日までに、データ社会へ貢献する団体などを表彰する第2回DATA-EX賞を発表し、宇都宮市とNEC、下野新聞社の3者が同市中心市街地の活性化に向けて共同で取り組んだ実証実験「データ利活用による観光振興」が、データ社会活用アイデア大賞を受賞した。
実証実験は、情報通信技術(ICT)などを取り入れたまちづくりに取り組む官民連携組織「Uスマート推進協議会」のプロジェクトの一つ。同協議会メンバーの3者が2021年11月〜今年2月に実施した。
無料通信アプリ「LINE(ライン)」上のアカウント「コレメッケ宇都宮」と、NECのイベントDX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「FORESTIS(フォレスティス)」を連携。訪問者の状況に応じ、会話型の観光案内(チャットbot)やプッシュ通知から最適な店・施設の情報を届けた。
表彰理由についてDSAは、ユーザーの関心や位置情報に沿った情報をリアルタイムで発信し、データ利活用による地域活性化の取り組みとして有用性を証明したなどと評価している。