宮田大

共演するジュリアン・ジェルネ

宮田大 共演するジュリアン・ジェルネ

 宇都宮市出身で日本を代表するチェリスト宮田大(みやただい)のリサイタルが11月23日午後2時から、県総合文化センターメインホールで開かれる。今秋発売の新作アルバム「ラフマニノフ:チェロ・ソナタ」を記念した全国ツアーの一環。ピアノにコロナ禍で3年ぶりとなるジュリアン・ジェルネを迎え、表題曲などを演奏する。

 「私が一番愛するチェロソナタ」と宮田自身が語る表題曲は、全4楽章構成の壮大なスケール。美しい旋律に見え隠れする哀愁が魅力で、宮田は「演奏する度に涙があふれる」と思い入れを明かしている。

 プログラムは他に、同じくラフマニノフの「『パガニーニ』の主題による狂詩曲」、カプースチン「ニアリーワルツ」などを予定。ロシアロマン派の名作とジャズの影響を受けたチェロとピアノのオリジナル作品を取り上げ、2009年以来共演を重ねているジュリアン・ジェルネと幅広い表現を聴かせる。

 宮田は1986年生まれ。3歳でチェロをはじめ、日本音楽コンクールなど参加した全てのコンクールで優勝を果たし、2009年に日本人として初めてロストロポーヴィッチ国際チェロコンクール優勝。21年にはドイツの「OPUS KALSSIC2021」協奏曲部門を受賞した。近年は国際コンクールの審査員やセミナー講師など後進の指導にも携わる。

 チケットは全席指定S席4千円、A席3千円、学生1500円。同センタープレイガイドなどで販売している。(問)同プレイガイド028・643・1013(午前10時〜午後7時)。