ボールをクリアする栃木SCのGK藤田=金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場

ボールをキープする栃木SCのMF黒崎=金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場

ボールをクリアする栃木SCのGK藤田=金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場 ボールをキープする栃木SCのMF黒崎=金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場

 サッカーJ2第42節は23日、各地で11試合を行い、栃木SCは金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場で金沢と対戦し、0-0で引き分けた。今季の全日程を終了して通算11勝16分け15敗で勝ち点49、順位は17位。徳島に勝った山形が6位に滑り込みJ1参入プレーオフ進出を決めた。

 栃木SCは前節からスタメンを3人変更。DF大森渚生(おおもりしょう)が4試合ぶり、GK藤田和輝(ふじたかずき)が3試合ぶりに名を連ねた。前半はペースをつかめず、自陣で守備に追われる場面が目立った。ボールを奪っても単調な攻撃が多く、ゴール前までつながる回数は限られた。

 後半はやや持ち直してボールを持つ時間が増えたが、決定機を築くまでには至らず。33分にMF神戸康輔(かんべこうすけ)、MF植田啓太(うえだけいた)ら攻撃的な選手を投入し攻勢を強めたが最後まで迫力を欠いた。一方、守備は金沢の巧みなパス回しに対し最後まで集中を切らさず対応。スコアレスで勝ち点1を分け合った。

■「得点力不足」課題重く

 今季16度目の無得点試合で時崎悠(ときさきゆう)監督1年目の栃木SCは幕を閉じた。「明らかに得点が足りない」。チーム得点数がリーグワーストの32という現実を突き付けられたスコアレスドローに、指揮官の言葉が重苦しく響いた。