国内最大の障害者スポーツの祭典、第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)の開幕が29日に迫る。高まる競技性やスポーツを通した社会参加の促進、共生社会の実現など、大会がもたらす意義と県内の取り組みの今を伝える。
廊下が簡易コートだ。児童が白いジャックボール(目標球)目がけ手のひら大のボールを次々転がす。そばにピタリ。敵味方関係なく歓声が上がった。
17日午後、小山城東小。4月に発足したボッチャクラブには、学年や国籍の違う約20人が所属する。ボッチャは、重い脳性まひや四肢に障害がある人ができるスポーツとして考案された。児童は競技に親しみ、福祉の考え方を学ぶ。
顧問の渡辺(わたなべ)まり絵(え)教諭(36)は「個性が異なっても工夫すれば同じ土台で楽しめると肌で教えてくれる」。
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障スポは、障害の有無を問わず誰もが活躍できる「共生社会」の実現を掲げる。昨年のパラリンピック東京大会でも強調された言葉で、県内各市町で東京大会に向けパラリンピアンを招いた講演会や授業などが展開された。
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