下野新聞社営業局などへの新聞広告賞贈賞式=20日午後、東京都内

 日本新聞協会は20日、第42回新聞広告賞の贈賞式を東京都内で行い、下野新聞社営業局が制作した「虐待ゼロへ いのちにハグを。 とちぎ」に新聞広告賞(新聞社企画・マーケティング部門)を贈った。下野新聞社の同賞受賞は昨年に続き3度目。

 プロジェクトは2021年11月~22年5月に企画制作し、広告特集などとして紙面展開した。20年に全国の児童相談所が対応した虐待の相談件数が過去最多となり、県内でも増加傾向にある中、虐待防止に向けた啓発キャンペーンを展開した。子育てに伴う親の孤立や養育を巡る問題を取り上げ、親子で参加するイベントを開催。インターネット上の仮想空間「メタバース」を利用して子育ての悩みを気軽に話し合える交流会を開くなど最新技術も生かした。

 審査講評では「かけ声に終わらせない真摯(しんし)さがある」「重いテーマだが企画ロゴにひらがなやカタカナを多用し優しさを持たせる配慮が素晴らしい」と評価された。

 同部門には全国61件の応募があった。他の同賞受賞は次の通り。

 岩手日報社広告事業局「風化させてはいけない震災がある【あの日のテレビ欄+47体の身元不明遺体】」▽信濃毎日新聞社広告局「50000号記念 過去との邂逅×未来への閃光」▽西日本新聞社メディアビジネス局「脳活新聞」▽長崎新聞社メディアビジネス局「2021平和企画」