29~31日に開催される第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」(障スポ)の栃木県選手団475人の結団式が12日、宇都宮市の日環アリーナ栃木メインアリーナで行われた。台風や新型コロナウイルス禍に伴う中止や延期が続き、とちぎ大会は4年ぶりの開催となる。地道に練習を重ねる選手たちは、指導者や家族ら支えてくれる人への感謝を胸に、メダルを目指し大舞台での活躍を誓った。
この日は陸上やボッチャなど個人7、車いすバスケットボールなど団体7の計14競技から選手と役員計388人が参加した。イチゴをイメージした真っ赤なユニホームは国体と同じ。選手らは袖を通し県代表の誇りをかみしめた。
福田富一(ふくだとみかず)知事は冒頭と最後に手話を交えて「スポーツを通じて感動を届けてほしい。選手の皆さんには競技を楽しみ、全国の選手と友情の輪を広げる場としてもらいたい」と激励した。
県選手団の麦倉仁巳(むぎくらひとみ)団長は「チーム栃木として一体感を持って臨む。夢を感動へ、感動を未来へのスローガンの通り、すべての県民に夢と感動を与えたい」と決意を述べた。
選手宣誓は陸上男子200、400メートルの松下裕哉(まつしたゆうや)(22)と女子100、200メートルの加藤凜香(かとうりんか)(22)が行い、「夢の舞台に立てた喜びに感動している。この感動を全国の仲間と分かち合いながら、希望の未来へ全力で競技することを誓います」と力強く声を合わせた。