第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第9日は9日、18競技を行い、カヌースラロームのカヤックシングル(15ゲート)で成年男子の斎藤康祐(さいとうこうすけ)、成年女子の富沢くるみ(ともに県スポーツ協会)が準優勝した。
「優勝を狙っていたのでやっぱり悔しい」。大混戦となったカヌー成年女子スラローム・カヤックシングル(15ゲート)で2位となった富沢くるみ(県スポーツ協会)は深く息を吐いた。
持ち味のパワーを見せたのは2本目。スタートから力強く加速し、流れに逆らいながらくぐる中盤の「アップゲート」や、高さのある落ち込みも「狙い通り」に巧みにクリア。ミスなく一時トップに立ち会場は沸いたが、同じくノーミスで日本代表の秋田県選手にタイムで0秒97上回られた。
北海道出身。帯広畜産大で競技を始めた。昨年4月に県スポーツ専門員となり、会場の塩谷町を拠点に練習に打ち込み2種目で表彰台に立った。
五輪出場を夢見る27歳は、「本当にいい経験をさせてもらった。ここからまた頑張りたい」と最後は穏やかな表情で先を見据えた。