「いちご一会とちぎ国体」柔道競技の選手控え所で試合後の選手のケアをする剣持さん(右)と井上さん=9日午後、宇都宮市のユウケイ武道館

 日本スポーツ協会公認の資格保有者らでつくる県アスレティックトレーナー連絡協議会の会員らが「いちご一会とちぎ国体」の本県選手団を支えている。トレーニング指導からマッサージなど多岐にわたってサポート。9日には柔道成年男子の初優勝にも立ち会い、剣持佑起(けんもちゆうき)会長(39)は「自分たちがケアしてきた選手が日本一になって、涙が出るほどうれしかった」と笑顔で話した。

 同連絡協議会は2006年、県スポーツ協会の内部組織として発足。病院や整骨院、スポーツジムなどに勤務するトレーナーたちが、競技団体の派遣要望に応じて現場へ赴き、本県スポーツ界の競技力向上を下支えしている。

 今回の国体は正会員、準会員47人が柔道、レスリング、ラグビー、陸上など26競技の選手たちのコンディションに目を配る。帝京大医療技術学部で講師を務める剣持会長は、会期中は教え子の柔道整復師井上大夢(いのうえひろむ)さん(31)と本県柔道チームに帯同してきた。

 優勝を勝ち取った本県選抜の北野裕一(きたのゆういち)(31)は「最善のケアをしてもらった。なくてはならない存在だった」と剣持会長らに感謝していた。