第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第8日は8日、那須塩原市の地方競馬教養センターほかで17競技が行われた。
カヌースラローム25ゲートの成年男子カヤックシングルで、県スポーツ専門員の斎藤康祐(さいとうこうすけ)(県スポーツ協会)が惜しくも2位。それでも「力は出し切った。優勝した選手が強かった」とすがすがしい表情だった。
ゲート25カ所の通過タイムとペナルティーをポイント化し、2本の試技の上位が採用される。1本目2位で「1本目の改善点をコーチと整理して」逆転を狙った2本目。後半の急流に体力を残すプランが奏功し、ゲート接触のペナルティーなくタイムも縮めた。しかし「同年代のライバル」という岐阜県選手にわずか2・46点及ばなかった。
神奈川県出身でU-23日本代表に名を連ねるホープ。「高校時代に声を掛け、スポンサーとともに競技に専念できる環境を整えてくれた栃木に感謝している」と話す。9日の15ゲートでは、1段上の優勝という形で恩返しするつもりだ。