築44年が経過し、建て替えの追究が提言されることになった市中央市民会館

 【小山】市中央市民会館整備検討懇話会(会長・荒井弘高(あらいひろたか)白鴎大教授)は7日、市役所で最終会合を開き、老朽化した同会館整備の方向性について「建て替えの実現性を追究する」とした提言書をまとめた。月内に、濱口隆晴(はまぐちたかはる)教育長に提出する。同会館は市公共施設等マネジメント推進計画で耐震補強と建て替えの両面から検討するとしていたが、建て替えの方向性が強まった。市に対し、速やかな検討着手も求める。

 市役所隣にある同会館は、約千人収容の大ホールなどを備える市文化センターと中央公民館、中央図書館小山分館からなる複合施設。築44年が経過し時代のニーズに合わなくなってきたほか、大ホールの天井が大規模地震で落下の恐れがあり、市が4月、対策工事を来年度実施すると明らかにしたこともあり、7月に会館利用者や建築関係者らによる懇話会を設置。3回にわたって整備の方向性を協議してきた。