全国高校かるた選手権個人戦A級の部で優勝した小川さん

 大津市で今夏開かれた「小倉百人一首競技かるた第44回全国高校選手権大会」で、宇都宮女子高3年小川理緒(おがわりお)さんが、個人戦A級の部で優勝に輝いた。「かるた甲子園」とも呼ばれる同大会での快挙に「うれしい気持ちが一番」と笑顔を見せる。今後は日本一の称号「クイーン」を目指し、鍛錬を積んでいく。

 大会は7月23、24の両日、同市の近江神宮の近江勧学館などで開かれた。個人戦は24日に行われ、A級の部には全国トップクラスの実力を持つ44人が出場。トーナメント方式で戦った。

 小川さんの中で印象深かったのは3回戦。立ち上がりからミスを重ねた上、送った札がすぐに読まれ、相手に取られる「送り一発」を決められてしまった。「送り一発は試合の流れを変えやすい」と小川さん。一時は9枚差まで追い込まれたという。しかし、その後はどの位置の札もまんべんなく取りに行く自分らしいかるたを心掛け、試合を勝ち抜いた。