マブンガ(中央)の加入で攻撃のバリエーションが増えたブレックス。深みを増した攻撃が機能するかがポイントになる。

 強力な新戦力を加え初のリーグ連覇を目標に据える今季の宇都宮ブレックス。佐々宜央(さっさのりお)新体制での今季の戦いを展望する。

 1試合平均69・1失点。ブレックスの絶対的な強みはリーグ屈指の守備力にある。新体制でもその路線は継続しつつ、今季に向け佐々監督がてこ入れしたのは攻撃面だ。

 就任会見で佐々監督は昨季の課題を「ベンチメンバーでうまく試合を運べない時間があった」と振り返った。停滞した時間にいかに点を取るか。そこに「深み」をもたらす存在として白羽の矢を立てたのがジュリアン・マブンガだ。

■万能型の存在感

 Bリーグ6季で歴代3位となる通算5494得点を誇る新戦力は、デビュー戦となったプレシーズンゲーム(PSG)の横浜BC戦で5得点4アシストを記録。出場時間が限られた中、15点近くを演出してみせたのはさすがのパフォーマンスだった。