「お豆富ハンバーグ」は「日替わり1000円ランチ」の火曜メニュー。一口食べると、自家製豆腐の濃厚で健康的な味わいが伝わってくる。原料は入手しづらい宮城県産の有機栽培大豆。煮物や食後の豆乳クレープも女性ファンの心をつかんでいるようだ。
ランチは原則予約制。店主原田英男(はらだひでお)さん(48)は「新鮮な味を提供したい」と言う。うまい日本酒も楽しめる夜の部は完全予約制だ。
もともとは1909年創業の老舗豆腐店。「とうふ料理原田」は今年で創業25周年を迎えた。原田さんの大学卒業に合わせ、母千代子(ちよこ)さん(79)と一緒に開いた。原田さんは「店を開くのは母の長年の夢でもあった。老舗ののれんを守りながら、手作りで元気が出る料理を提供するよう努めてきた」と話す。
その言葉通り、毎月第2、4木曜は昔ながらの製法で豆腐を仕込み、木~土曜の3日間、豆腐(300円)、油揚げ(100円)、厚揚げ(200円)を店頭販売。新型コロナウイルス禍の中、豆乳ドーナツ(100円)、豆乳クレープ(200円)など低価格スイーツも発売し、店がある静かな路地に行列が見られるようになった。
▼メモ 足利市雪輪町2529。午前11時~午後6時。完全予約制の夜の部は同6時から。日曜、祝日定休。(問)0284・21・1102。