第75回秋季県高校野球大会は26日午前9時から、清原球場で準決勝2試合を行い、10月22日から埼玉県で開かれる関東大会に出場する2校が決まる。第1試合は佐野日大と作新学院が対戦。第2試合は石橋と青藍泰斗が激突する。
第1試合は盤石に勝ち上がってきた強豪チーム同士の一戦。攻撃力が光る佐野日大打線が作新学院の投手陣を打ち崩せるかが焦点になる。
佐野日大は鈴木光(すずきひかる)、松本優(まつもとゆう)の1、2番コンビが絶好調。ともに打率は5割超えで2人の出塁から得点するケースが大半を占めている。
作新学院はここまで打順、守備位置を入れ替えながら勝ち進み、県内屈指の選手層の厚さを見せつけた。中でも投手陣はエース左腕川又楓(かわまたかえで)に加え、最速147キロを誇る1年生右腕小川哲平(おがわてっぺい)など左右でタイプの違う好投手をそろえる。打線は武藤匠海(むとうたくみ)、斎藤綾介(さいとうりょうすけ)の復調が佐野日大を上回るためには必須だ。
第2試合はノーシード石橋がシード青藍泰斗に挑む。
石橋はここまでの4試合で4チーム中最少のわずか3失点。一方で1~3回戦は全て10点以上を奪ってコールド勝ちを収めるなど打線に爆発力がある。投手も務める入江祥太(いりえしょうた)、藤巻翔汰(ふじまきしょうた)は毎試合複数安打をマーク。守備で粘りながら先制できれば私立撃破も十分に狙える。
夏からメンバーが一新した青藍泰斗は切れ目のない打線が武器だ。主砲馬場空飛(ばばくうと)は3試合で5打点と好調を維持している。エース右腕長嶋樹哉(ながしまみきや)ら投手陣はここまで全て継投策で起用され、過密日程の中、体力面ではアドバンテージがある。