真剣で巻きわらを試し斬りする剣士

真剣で巻きわらを試し斬りする剣士

真剣で巻きわらを試し斬りする剣士 真剣で巻きわらを試し斬りする剣士

 【鹿沼】日本抜刀道連合会主催の第4回全国大会が18日、白桑田の英信館道場で開かれ、全国の13道場から集まった9〜76歳の剣士約50人が流派を超え、真剣を使った試し斬りの技術や所作の美しさを競った。

 新型コロナウイルスの影響で全国大会の開催は3年ぶり。開会式で英信館の小山勇太(おやまゆうた)さん(32)が「刀は人の心を強くするものだと後世に伝承する役割を果たす」と選手宣誓した。

 試合は巻きわらを試し斬りする形式で、段位ごとの個人戦や小太刀の部、3人制の団体戦で競った。選手たちは緊張感みなぎる中、鋭い視線で巻きわらを見据え、素早く真剣を振り抜いた。

 競技の合間には各流派の特別演武も披露された。英信館館長で同連合会の桶田正信(おけだまさのぶ)会長(74)は「技術の修練だけでなく武士道精神をどう自分の生き方に生かすかが大切。多くの人に抜刀道の魅力を知ってほしい」と話した。(柴山英紀(しばやまひでき))