第2ピリオド7分、バックスのFW寺尾(中央)が先制点を決め喜びを爆発させる=日光霧降アイスアリーナ

 アイスホッケーアジアリーグのHC栃木日光アイスバックスは17日、日光霧降アイスアリーナでRE北海道と対戦し、同点のまま突入したペナルティーショット(PS)戦の末に2-3で今季初黒星を喫した。通算成績は4勝1敗。

 バックスは第1ピリオド(P)から高い位置で攻撃を展開し、シュート数16-4と優位に試合を進めたが無得点。第2Pは相手の圧力の前に劣勢となったがGK福藤豊(ふくふじゆたか)を中心に失点を防ぎ、7分36秒に左サイドから攻め込んだFW寺尾勇利(てらおゆうり)が先制点を奪った。

 第3Pは6分11秒に寺尾のシュートリバウンドをFW鈴木健斗(すずきけんと)が押し込んで追加点。しかし11分17秒にはキルプレーから失点し、残り1分を切ってから相手が仕掛けた6人攻撃の前に同点ゴールを許した。

 延長戦は互いに決め手を欠き、その後のPS戦では1人目が決めた相手に対しバックスは5人全員が抑え込まれた。

 次戦は18日午後2時から、同会場でRE北海道と対戦する。

■理想の展開、最終盤に隙

 昨季王者・RE北海道は甘くなかった。ペナルティーショット戦までもつれた激戦の末、バックスは今季初黒星。藤澤悌史(ふじさわよしふみ)監督が「守り切れなかった」と話す通り、最終盤の失点が敗戦の引き金となった。