パウンドケーキ

洋菓子が並ぶ店内と山木久幸さん(右)

パウンドケーキ 洋菓子が並ぶ店内と山木久幸さん(右)

 「しっとり」との言葉がまず浮かぶ。継ぎ足しして作る自家製ラムレーズン、クルミが入った「パウンドケーキ」(1430円)。その香りと、程よい甘さが後を引く。

 JR岩舟駅近くの「パティスリーエド・オータヤ」は、オーナー山木久幸(やまきひさゆき)さん(73)と息子の大樹(だいじゅ)さん(45)が、それぞれ夫婦で営む洋菓子店。約50年前の創業当時からあるパウンドケーキが不動の1番人気だ。

 「焼いてすぐ販売するのではなく、熟成させる。なじませる」(大樹さん)のが特長の一つ。焼いた後に付けるシロップも全体に行き渡り、味がなじむという。焼き上がりから販売まで1週間程度。店内には、その時を待つパウンドケーキも並ぶ。

 口コミで広がり、県内外のリピーターは多い。贈答用などの購入が目立ち、1日100本出ることもあるという。大樹さんは「オリジナルの味になっているはずと思っている。(客に)喜んでもらえればいい」と語った。

 店頭には、発酵バターだけで作った「プレミアムパウンドケーキ」(1650円)も。チーズケーキやモンブラン、旬のフルーツを使ったケーキなどもある。

 ▼メモ 栃木市岩舟町鷲巣59の5。午前9時~午後7時。水曜定休。(問)0282・55・2134。