第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」会期前競技は10日、宇都宮市の日環アリーナ栃木ほかで体操、弓道など4競技を行い開幕する。19日まで10日間に栃木県勢は選手89人が出場。3年ぶりに実施される国民スポーツの祭典は、新型コロナウイルス下で初の開催となる。一方、市貝町の塩田調整池で行われる予定だったオープンウオータースイミング(OWS)は、アオコ発生による水質悪化のため中止が決まった。冬季国体も含め、競技・種目の中止は今大会初めて。
9日は各会場で選手たちが最終調整したり、スタッフらが会場設営に追われたりと大会の幕開けを感じさせた。OWSは午後2時過ぎ、公式練習が行われる予定だった会場に中止の連絡が入った。一報を聞いたスタッフらは戸惑いながら撤収作業に当たった。
会期前競技初日は、体操が少年男女の自由演技予選を行う。1チーム5人の団体総合で、男子は6種目、女子は4種目の各上位4人の得点総計で争う。栃木県勢は競技2日目の11日から登場する。
水球は少年男子が岡山県との1回戦に臨む。全国高校総体で強豪・四日市中央工高(三重)を破った関西高が中心のチームが相手。宇都宮東高中心の栃木県が1勝を目指して先陣を切る。
弓道は1チーム3人の団体戦。成年男女が的まで60メートルの遠的、少年男女が28メートルの近的のそれぞれ予選(24射)を行う。栃木県はどの種別でも入賞する力があり、8チームによる決勝進出に期待だ。
ビーチバレーは少年男子が登場。高橋遥斗(たかはしはると)(上三川高)小島旭陽(こじまあさひ)(真岡工高)ペアが鳥取県ペアと対戦する。
事前申込制の体操を除き、10日実施の各競技は当日入場を受け付ける。水球は20人程度。