優勝し笑顔を見せる吉田さん(左)と嶋内さん(吉田さん提供)

優勝し笑顔を見せる吉田さん(左)と嶋内さん(吉田さん提供)

優勝し笑顔を見せる吉田さん(左)と嶋内さん(吉田さん提供) 優勝し笑顔を見せる吉田さん(左)と嶋内さん(吉田さん提供)

 【下野】ストリートダンス日本一を決める大会「WORLD DANCE COLOSSEUM(WDC) 2022」がこのほど、東京都渋谷区で開かれ、石橋中3年吉田苺檎(よしだいちご)さん(14)のチームが中学生以下のキッズ部門で優勝した。小学生の頃から出場し、同部門にエントリーできる最後の年に念願の優勝。「夢のようで、まだ実感がない」と喜んでいる。

 WDCは2対2で行うストリートダンスの世界大会で、2009年に始まった。新型コロナウイルス禍前は海外の有名選手が参加したり、中国で予選会が開かれたりしていたが、今年は国内選手のみが出場した。同部門には予選に25組が参加し、8組がファイナルに進んだ。

 吉田さんは、さまざまな大会で対戦してきた埼玉県の中学2年生、嶋内(しまうち)ひなたさん(14)と出場。2人とも迫力のある動きが持ち味で、チーム名は英語で「凶暴」を意味する「フローシス」。約3カ月間、練習を重ねた。

 ファイナルは即興の演技を対戦相手と交互に披露し、審査員の多数決で勝敗が決まるトーナメント戦。フローシスは序盤から会場を魅了し、決勝では審査員全員が支持した。「(会場が)2人の空気になっていた」と評価された。吉田さんは「すごく楽しくて、自然と笑顔で踊っていた」と振り返る。

 WDCは、春に開かれる大会「ダンスアライブ」とともに、ストリートダンスの国内2大大会といわれている。吉田さんは今年のダンスアライブで準優勝に輝いた。「9月には来年のアライブの予選が始まる。次は優勝して、二つの大会を制覇したい」と意気込んでいる。