先発を離れて調整中の今井=メットライフドーム

 屈辱を晴らすために上がったのは、まっさらなマウンドではなかった。

 4日の日本ハム戦。今井達也(いまいたつや)は六回1死満塁のピンチでマウンドへ。中田翔(なかたしょう)に犠飛を献上、続く大田泰示(おおたたいし)には左翼への3点本塁打を浴び、この回の失点「4」という厳しい現実がスコアボードに刻まれた。

 しかし辻発彦(つじはつひこ)監督は「今井に関しては気持ちが出ていたよ。向かっていく気持ちがね」とマウンドでの姿を評価した。

 6日の日本ハム戦も2点ビハインドの六回からマウンドに上がり、六回は2奪三振など上々の出来。だが七回に作新学院高の先輩・石井一成(いしいかずなり)に適時打を浴び、2回1失点という結果だった。

 さかのぼること約1週間。7月28日のソフトバンク戦に登板した今井は、チームが点を取った直後に失点を繰り返し、5回途中4失点で降板。「甘い変化球を打たれることが続き、相手打線の流れを止めることができなかった」。自身のふがいない投球にうなだれた。

 150キロを優に超える直球は健在で変化球も切れている。今は先発を離れ、いいきっかけをつかもうともがく日々が続く。

 チームは福岡、札幌の遠征を2勝9敗と大きく負け越した。V3の夢はこの男の活躍なくしては近づいてこない。「背番号11」が何度も相手のバットに空を切らせるシーンが見たい。