滋賀県高島市の上御殿遺跡で弥生時代後期―古墳時代前期の鍛冶工房とみられる2棟の円形竪穴建物跡が確認され、県文化財保護協会が16日に発表した。建物内部で6基の炉の跡を発見。日本海側の地域とのつながりを示す土器も出土しており、北方からもたらされた鉄製品などを再加工した可能性がある。
遺跡では2013年度の調査で、古代の中国北部に分布した「オルドス式銅剣」に特徴が似た短剣の鋳型が出土。24年からの発掘調査では、方形の竪穴建物32棟の跡も確認され、大規模集落があったと考えられている。
協会によると今回の円形2棟の跡は直径が6メートルと7・2メートル。建物密集区域から約50メートル離れた場所で発見された。6基の炉の跡は直径約30~40センチ。煮炊き用とは異なり、数センチ盛られた粘土が土器のように硬くなり、濃い赤や黄に変色していた。黄色部分は火力を高める「ふいご」があった可能性があり、鉄を軟らかくする炉だったと想定。700~千度弱の高温が出ていたとみられる。
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