決勝への扉が閉ざされかけた土壇場でも、アルゼンチンのメッシは諦めなかった。15日の対イングランド準決勝では気迫のプレーで2アシストをマークし、劇的な逆転。39歳の名手は仲間と抱き合い「僕らの胆力や結束力を示せた」と誇った。
0―1の後半40分、CKを短くつないで右から仕掛け、パスを通したフリーのフェルナンデスが豪快な一撃を決める。ついにイングランドの堅守を破ると、メッシはサポーターをあおって一気に畳みかけた。7分後、右にこぼれた味方のシュートのはね返りに誰よりも早く反応。利き足と逆の右で高精度のクロスを上げ、La・マルティネスの決勝点を演出した。
両国軍の兵士ら900人以上の犠牲者が出た英国とのフォークランド紛争や、1986年大会準々決勝でマラドーナが決めた「神の手」ゴールなど、数々の因縁がある対戦。この日も激しい肉弾戦が続いたが「これはサッカーの試合だと言い聞かせ、その通りに戦い抜いた」。何度ファウルで倒されても感情をコントロールし、知性と闘争心で仲間を引っ張った。
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