中国軍による6日の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験を巡り、日本政府が同日午前に事前通知を受けた際、日本の上空を通過するルートを避けるように要求したものの、中国側から返答がなかったことが分かった。結果的に別のルートを飛行して南太平洋に落下したとみられるが、日本側は複数回の発射に備え警戒監視の継続を迫られた。複数の外交筋が14日明らかにした。
昨年11月の高市早苗首相による台湾有事を巡る国会答弁以降、日中の政府間対話はほぼ途絶えた。今回の発射実験を受け、意思疎通が十分にできない実態が改めて浮き彫りとなった。関係者によると、不測の事態を回避するために設けた防衛当局間のホットラインも使われなかったという。
日本側は中国からの宇宙ごみ落下に関する区域設定や事前通知などから、黄海近くの渤海から発射して日本の領土・領海やEEZ上空を通過するルートと、中国南部の海南島東側から発射してフィリピン周辺を通過するルートの二つを想定していた。
このうち、日本側は上空を通過する「渤海ルート」に強い懸念を伝えた。
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