田舎から上京し、成り上がろうと闇バイトに手を染めた男性=7月上旬、さくら市喜連川

 少年4人が実行役として逮捕された上三川強盗殺人事件は7月14日で発生から2カ月となった。少年たちはなぜ闇バイトに加担し、捨て駒に落ちていくのか。さくら市の喜連川少年院では現在の在院者約80人のうち、十数人が闇バイトを通じて犯罪に関わっていた。肉声から実像に迫る。⇒連載へのご意見、関連する体験エピソードはこちらから

 きらびやかな都会に来れば、成り上がれると信じていた。2年前。当時18歳の少年は県外の田舎町から上京した。高校は中退し、親にも相談せず無計画、無一文。起業して成功をつかむ-。根拠のない自信だけがあった。

 甘くはなかった。思うような仕事は見つからず、すぐ生活に困窮した。ハローワークに行くのは気が引けた。夜の店のキャッチなどで食いつないだが、起業など夢のまた夢だ。どんな手段でも稼ぎたかった。

 「覚悟は決めています。何か“仕事”ないですか」。自分から夜の街で声をかけ、闇バイトの紹介を受けた。窃盗、強盗、有名人を襲撃-。人に