「那智の扇祭り」で、燃えさかる大たいまつを担ぎ練り歩く白装束の氏子ら=14日午後、和歌山県那智勝浦町

 「ハーリャ、ハーリャ」―。和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で14日、例大祭「那智の扇祭り」があり、独特のかけ声とともに大たいまつを担いだ白装束の氏子たちが、那智の滝の前で勇壮な炎の乱舞を披露した。

 神々が年に1度、扇みこしに乗り、ご神体の滝の前に戻るとされる神事。大たいまつは12体の扇みこしが通る参道や滝の前を炎で清める。

 大たいまつは重さ30~50キロ。12本を氏子たちが1人1本担ぐ。扇みこしは高さ6メートル、幅1メートルの板に、金色の下地に赤い円が描かれた扇子を飾り付けたもの。滝を表すとされ、先端は扇が太陽のような形に飾られている。

 大阪市から訪れた西川由紀子さん(77)は「炎がすごかった。小さな悩みなんか焼いてくれそうな迫力があると感じた」と話した。