和歌山市で2025年、平流菜ちゃん=当時(2)=が両親から暴行を受けるなどして死亡した事件を受け、市が今年1月、乳幼児健診を受けない家庭への対応マニュアルを新たに策定したことが11日、市への公文書開示請求で分かった。担当者による目視での確認を徹底し、虐待の予防と早期発見を目指す。
流菜ちゃんは4カ月健診の後は受けず、地域保健課の職員が24年12月に自宅を訪問して目視で確認、異常はなかったとしている。その後顎をけがして低栄養状態となり、25年7月に死亡した。
保護責任者遺棄致死の罪に問われた両親の裁判員裁判で検察側は、24年9月ごろから流菜ちゃんを置いて出かけるようになり、食事も作らなくなったと指摘。母親菜々美被告(26)は未受診について「連れて行くと『体重が少ない』と言われるのがストレスだった」と説明した。検察側は両親に拘禁刑9年を求刑しており、判決は15日。
日本大の太田由加里特任教授(児童福祉)は「未受診は家庭が困難を抱えているサインの可能性があるため見逃してはならない」と指摘する。
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