下野新聞の夏の全国高校野球選手権栃木大会の名物連載「白球の詩」。第108回を迎えた今大会も、記者が注目した心を揺さぶるストーリーを紹介します(大会中に随時配信)。今夏記事一覧はこちら。復刻記事一覧はこちら。
【白球の詩2026】足利・中田陽己一塁手
九回、投手からの送球をしっかり受け取った足利の一塁手中田陽己(なかだはるき)は、両腕を真っ青な空に突き上げた。夏の一勝の喜びとともに、プレーできる日々の大切さをかみ締めていた。
9回、投ゴロのアウトで勝利を決め、笑顔で両手を突き上げる足利の一塁手・中田(左)=エイジェック、森田大地撮影
それはあまりにも突然の出来事だった。中学1年の1月のある夜。体に力が入らず、自宅で倒れた。右腕は動かない、声も出せない。救急車で運ばれ、頸(けい)動脈解離(かいり)による脳梗塞と診断された。
10時間にも及ぶ大手術は
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