1986年の福井中3殺害事件で服役した前川彰司さん(61)の再審無罪を巡り、名古屋高検は10日、裁判に関わった検察官らに聞き取るなどした調査報告書を公表した。再審無罪の決め手となった知人証言の誤りについて、一審以降少なくとも検察官6人が把握していたと認定。当時、裁判所などに明らかにしておらず「一貫して反省すべきものだ」とした。第1次再審請求段階で開示していれば、早期に再審無罪となった可能性も十分考えられるとした。
前川さんの第2次再審請求審で、重要証言をした知人が見たとしたテレビ番組について、検察は放送日が違ったことを把握していたことが判明。昨年7月の名古屋高裁金沢支部の再審無罪判決は「罪深い不正の所為と言わざるを得ず、到底容認できない」と非難していた。
調査結果を受け、前川さんは「検察に非があったことが明らかになった」と話した。
高検は当時の検察官計17人を聴取。調査報告書では、一審を担当した検察官1人は公判途中、放送日の違いを把握したが、そのまま論告などをしたと認定した。
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