共同通信のインタビューに応じるレオ・メラメド氏=米シカゴ(共同)

 第2次大戦中にナチス・ドイツの迫害から逃れ、杉原千畝の「命のビザ」で日本を経由してユダヤ人難民として1941年に米国に渡ったシカゴ・マーカンタイル取引所グループのレオ・メラメド名誉会長(94)が、シカゴで共同通信のインタビューに応じた。「杉原が私たちの命を救ってくれた」とし、渡米から85年がたった今も感謝を忘れないと話した。

 杉原に関する著作があるフリーライター北出明さん(82)は「杉原のビザを手にしたユダヤ人のうち、存命の数少ない一人だ」と話している。

 メラメド氏は32年、ポーランド生まれ。ナチスの侵攻で7歳の時に家族とリトアニアに移り、40年に現地の日本領事代理だった杉原から日本通過のためのビザを受けた。

 敦賀や渡米前に住んだ神戸での暮らしについて「食事も言葉もリトアニアと全く違ったが、興味津々だった。地元の学校に通い、日本語も勉強した」と振り返った。

 メラメド氏は、シカゴ・マーカンタイル取引所に通貨先物市場を創設し、米国の「金融先物の父」と呼ばれる。2017年に旭日重光章を受章した。(シカゴ共同)