【北京、マニラ共同】中国の政府系研究機関や大学の学者らが広東省でシンポジウムを開き、台湾南方にあるフィリピン最北バタネス州のバタン諸島は「中国の領土だ」と主張した。中国の一部メディアが10日までに報じた。フィリピン政府は根拠がないとして反発し、中国に領土拡張の意図があるのではないかと警戒を強めている。
中国はフィリピンと南シナ海で領有権を争っている。中国政府はバタン諸島の領有権を公言したことはないとみられるが、公式に主張すれば両国の対立激化は必至だ。
バタン諸島は南シナ海と太平洋を結ぶ海上交通の要衝、バシー海峡に近い。中国が台湾の武力統一を試みて台湾有事が起きた場合、中国軍は海上封鎖に乗り出すとの見方がある。
シンポはフィリピンと日本が5月に海洋境界画定交渉の開始で合意したことを問題視して6月末に開かれた。南京大や中国社会科学院などの有識者がバタン諸島は「台湾本島の自然な地理的延長にある」と指摘。「明や清の時代に台湾の管轄下にあった」と主張した上で「バタン諸島は中国領」との結論で一致した。
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