早稲田大の尾野嘉邦教授

 第1子が娘の父親は、第1子が息子の父親と比べ選択的夫婦別姓に賛同的になりやすいなど、男女平等意識が高まる傾向があるとの研究結果を、早稲田大教授らのチームが10日までに米学術雑誌に発表した。子どもから受ける影響で、ジェンダーに関する考え方が変わる可能性が明らかになったとしている。

 チームは、大阪商業大による2000~18年の大規模社会調査のデータを使い、質問項目で対象者数は異なるものの、子どものいる約760人~1万人の父親を分析した。

 男女平等に関連する「伝統的な性別役割分業の否定」「選択的夫婦別姓への支持」「女性天皇の容認」「女系天皇の容認」「所得再分配政策への支持」「犯罪対策政策への支持」のうち、女性天皇容認を除く5項目で、第1子が娘の父親が、より支持する傾向が強いと確認された。

 研究チームの尾野嘉邦・早稲田大教授(政治行動論)は、第1子が娘だった場合「父親の政治的態度が全般的にリベラルになるわけではなく、影響はあくまでジェンダー分野にとどまる」と解説する。