国際自然保護連合(IUCN)は9日、世界の絶滅危惧種をまとめたレッドリストを更新し、海底の熱水噴出孔周辺にのみ生息する201種の軟体動物の6割に当たる125種が絶滅の危機にあると発表した。人工知能(AI)に欠かせない半導体などに向けた鉱物資源の需要が高まっており、その採掘や海底探査で巻き上げられた堆積物が生物の呼吸や栄養吸収を妨げているとみている。
水深5千メートルまでの海底にある450度以上もの熱水噴出孔近くでは、巻き貝や二枚貝の仲間などが生息している。多くは過去10年で発見されたが、人間の影響により既に絶滅の危機に直面しているという。
国内では沖縄県などの海底熱水噴出孔周辺にすむ巻き貝の仲間「ヨモツムギガイ」を新たに評価し、3段階ある絶滅危惧種で最もリスクが高い「深刻な危機」とした。生息地ではエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が過去に採掘実験をした。海洋保護区などの形で保全されておらず、生態系への悪影響が懸念されている。
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