今回はゴルフ雑学を紹介しよう。

 ゴルフカップの中に一升瓶が入るかという問題があったが、答えは「入る」。意外かもしれない。カップの直径は4.25インチ(約10.8センチ)。一升瓶はJIS規格で底の直径が約10.5センチと決まっている。

意外にもカップにおさまる一升瓶
意外にもカップにおさまる一升瓶

 この大きさを決めたのはセント・アンドリュースのグリーンキーパーだったトム・モリス・シニア。セント・アンドリュース市の水道管を適当な長さに切って地面に埋め、カップとした。

 これが定着し、1891年にはR&A(ロイヤル&エイシェントゴルフクラブ)がカップの大きさとして定めたのだ。「あと少しカップが大きければ」と嘆くアマゴルファー。カップは意外と大きいと自らに言い聞かせてパターを握ろうではないか。

 なぜ世界中の標準が「18ホール」なのか。昔のセント・アンドリュースのコースが18ホールだったことが広まったためとされている。「ウイスキー1本を飲み切るまでにちょうどよいホール数だった」という有名な逸話もあるが、これは後からつけられたおもしろ話といわれいる。

 パーという言葉は、英語で「標準」や「同等」を意味する言葉から来ている。「そのホールを普通に回った時の基準スコア」という意味になったという。

 なぜ、バーディー、イーグルなど鳥の名が付いているのか。バーディーとは、そのホールの基準打数(パー)より1打少ない打数でホールアウトすること。「Bird(鳥)」が元になっている。1903年にA・H・スミスというゴルファーが「パーより1打少ないスコア」でホールアウトした際、「Flew like a Bird(鳥のように飛んだ)」と叫んだのが、始まりとされている。

 ホールの基準打数(パー)より2打少ない打数でホールアウトすることがイーグル。そう簡単に達成できるものではないことから、小鳥ちゃんより大きくてたくましく、威厳を感じさせる「ワシ」が呼び名となったと言われている。

 基準打数より3打少ない打数でホールアウトするのがアルバトロス。ダブルイーグルとも言われる。アルバトロスの和名は「アホウドリ」。諸説あるが、子育て期間以外は海の上で過ごす海鳥のため、めったに見ることができないことなどが有力とされている。

 基準打数より4打少ない打数でホールアウトすることはコンドルと言われる。なぜゴルフのスコアの呼び名にコンドルが選ばれたのかは不明。ただコンドルは翼を広げると約3メートルあり、空を飛ぶことのできる最大種の鳥であることを考えれば合点がいく。公式記録としては1962年に米国アマチュアのマイケル・クリーンが517ヤードのパー5を1打で入れた例が最も有名な達成者とされている。ただし達成例は世界的にも数件のみで、多くは非公式記録だ。

 クラブはなぜ14本までなのか。昔は大量のクラブをキャディーに担がせる選手もいて不公平になったため、本数制限が設けられた。あまりの重さに耐えかねたキャディーが、イギリスのゴルフ統括団体であるR&Aに「本数を制限してほしい」と訴えたことがルール化のきっかけになったとも伝えられている。当初、協議の中では「13本くらいが妥当ではないか」という案もあったが、西洋では13という数字は不吉とされるため1本増やして14本を上限にする案が採用された、というのが有名な説だ。

 大きくショットが曲がったときに注意喚起のために「ファー!」と叫ぶ。これは「Before!(前方注意)」が短縮されたものだそうだ。ゴルフ発祥のころから使われているという。ティーショットで、くれぐれも叫ばれないように。