ミャンマーを拠点にした国際的な特殊詐欺事件で「かけ子」として現金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われたいずれも住所不定、無職の石川翔紀被告(33)と谷地智成被告(23)に、名古屋地裁(小川貴紀裁判官)は7日、懲役4年6月(求刑同6年)の判決を言い渡した。

 判決によると、2人は氏名不詳の人物らと共謀し、昨年1月14~18日、警察官などになりすまし、男性3人にミャンマーからLINE(ライン)の電話をかけるなどして、逮捕状が出ているとうそを言い、現金計1585万円を送金させ、だまし取った。

 小川裁判官は、両被告は1日に約千件の電話を担当し、詐欺の成功率向上につながっていたと認定。「従属的な立場だったが、重要な役割を果たし、一定の利益を得ていた」と述べた。

 事件を巡ってはこれまでに、現地でかけ子をした男子高校生(当時)が初等・中等(第1種)少年院送致となり、高校生を詐欺組織に紹介したリクルーター役の男(32)が懲役4年の実刑判決を受けた。愛知県警はさらに上位の人物がいるとみて、全容解明を進める。